短文リピーティング(リピーティング教材)


聞いた中国語を即座にリピーティングすることを繰り返すことで短期記憶力と反応力を鍛えるレッスンです。講師が短文を2回読みますので、その内容を聞いたとおりに即座にリピートしてください。講師が正解文面をチャットボードに記載します。そして、もう一度その文章をリピートしてください。その繰り返しを行います。語彙、表現は中検3級から4級程度のレベルですので初級レベルを終えた方には容易に理解できる内容ですが、文法や表現で疑問があれご質問頂いてOKです。

なぜリピーティングが有効なのか?以下、少々、専門的になりますがご説明します。


リピーティングの効用について

1.リスニング力の向上

2.スピーキング力の向上

が期待されます。詳しく見ていきましょう。


リスニング力

リスニングには「知覚(perception)と「理解(comprehension)」 の二つの段階があります。「知覚」は音声を言語処理能力システムにインプットする段階、「理解」は文の意味を総合的に理解する段階です。「知覚」する音声には、発音、強勢(ストレス)、抑揚、リズム、ポーズなど話し言葉が持つ各種の音声(音韻)要素が含まれていますが、これを称して「プロソディ(prosody)」と言います。この「プロソディ」は「理解」を助ける要素であり、コミュニケーションの中核的役割を担うものです。

随って、音声処理としてのリピーティング(ここでは内容がわかる以前に、音だけをトレースする練習の意味)ではリスニングの前段階である「知覚」と「プロソディ」の機能を刺激し高めることになり、ひいては「理解」につながるという構造になります。

つまり、語彙や文法意識の強化を期待するのではなく、音声面での技能を強化することになるわけです。集中的に行うと、復唱力や音にするスピード(=構音力)といった非知識的技能の強化に顕著なことから、リスニングの技能強化が可能になります。当然のことながら、「理解」にまで至るには、同時に知識面の強化をしなければなりません。


スピーキング力

リピーティングは、耳で聞いた音をそのまま声に出して繰り返しますから、リスニングと同時にスピーキングしているわけです。その意味では、発音の練習をしていることにもなります。もっと言えば、上述の発音、強勢(ストレス)、抑揚、リズム、ポーズなどの話し言葉に含まれる各種の音声(音韻)要素=「プロソディ」を身につけることで、ネイティブに近い発音に矯正していくことが可能になります。もちろん、この作業の裏側には、「メタ認知システム(metacognitive system)による「モニタリング(monitoring)」作用が働いているのですが。

「メタ認知システム」とは、自分を見ているもう一人の自分がいて、自らの言語活動を観察し、場合によっては修正していくプロセス=「モニタリング」をすることを言います。この「メタ認知システム」すなわち自己の認知活動を監視する能力が高いほど語学習得の効率がいいことになりますが、リピーティング作業においても、この能力が高いほど効果が上がるといえるでしょう。

別の言い方をすれば、自分がリピーティングしている音声をもう一人の自分が監視して、正しく真似できているかをチェックし、正しくない場合には自己修正を図っていく作用です。こうして「メタ認知システム」の「モニタリング」作用を発揮して、音声に忠実にシャドーイングすれば、「プロソディ」が身に付き、音声データベースが充実してスピーキング力を高めることになるという、好循環が期待できるのです。

長くなりましたがリピーティング練習を行うことで、リスニング力と、さらにスピーキング力も得られるという一挙両得ということになります。


効果的な学習方法

聞き流すだけで力がつくという宣伝の英語教材もありますが、未知の語彙ばかりの中国語をリピートしようと試みてもそれは全く知らない外国語をただ口真似しているだけという状態となり、それでは力は残念ながらつきません。なぜなら、そこには理解に結びつくような語学的知識が伴っていないため、単なる音声でしかないからです。

リピーティングの一つのトレーニング目的としてあげられる音声認識ですが、音声認識力が向上することはリスニング力アップの重要な要素ですが、一方、言葉として理解するためには語彙力、表現力、文法力などの知識が絶対必要となります。車の両輪のような関係とも言えますが、リピーティング練習でリスニングの基礎力をつけながら、同時に知識習得という作業を繰り返すことにより、実を得ることが大事になるのです。


レッスンの流れ

1.レッスンスタート

2.先生が短文を2回読みます。

3.受講生はその文を即座にリピートしてください。例:你们怎么知道我病了?

4.受講生のリピートの結果が正しかったか否かは関係なく講師はその短文をチャットボードに表示します。

5.受講生はその短文を一度読みます。

同時に受講生の発音もチェックいたします。発音に誤りがある場合は発音の修正をいたします。また、キーワード説明も必要に応じて行います。但し、よりたくさん話してもらうことを主題としていますので文法説明などには重点はおいておりません。ご了承ください。

6.レッスン内でできるだけ多くの短文をリピーティングしてください。


*ご留意点

・対象受講生 初級レベルを学び終えた方以上

・録音 講師の正しい発音とご自身の発話を録音しておき、復習されることをお勧めします。


*予約方法

・予約の際に(リピーティング教材)を選択してください。

・どなたでも第1題目からスタートしますので初回はご記入は不要ですが、2回目以降は(第〇題から)と教材選択後にご記入ください。講師はその番号から教材を準備してお待ちします。




短文リピーティング練習風景